「私のシステムと町のゴーレムの権限は紐づいております。お嬢様、是非私のオペレーションを停止させることを推奨いたします。」
ゴーレムさんが得意げに言いました。
「それじゃあ貴方が死ぬのと同じじゃない!楽をしてきた人間達の代償としてあなたが死ぬのは間違ってるの!」
娘さんも続けて仰います。
そんな中、トロッコは一層スピードを増していきます。
「キャアアアア!!」
トロッコがバランスを崩し、娘さんが投げ出されてしまいました。
「クソ!届け!」
ご主人様が鞭を振るいましたが、あと一歩のところで鞭は届きませんでした。
ゴーレムはトロッコを蹴とばし、娘さんを抱きしめ転落していきました。
「クルド、レールは地下へ向かっている。このままトロッコにのって二人を探そう」
風月さんが言いました。