夜叉は空を駆け幾人ものスーツの男たちをなぎ倒していたが 遠くから夜叉を狙っている一人の男に俺は気が付いた。
「危ない!」
俺は男を突き飛ばし、夜叉から注意をそぐことができた。
バキュン!
一筋の弾丸が額に当たり、夜叉は横たわった。
夜叉の仮面が割れ、素顔が垣間見えすべてを思い出した。
泣きじゃくっていた俺を助けてくれた神様のことを・・・
独りぼっちで山をさまよっていた幼少期の俺は、一人の神様に出会った。
話すうちに、怖さは自然と無くなっていき同時に神様のことも知った。
神様は山で独りぼっちで暮らしていること。
山には悪い人たちが来て悪さをすること。
山を守るために山から離れられないこと。
それを聞いた俺は、また必ず会いに来るよと約束をしたこと。
そして約束のお守りをあげたこと。
人里に戻ったときに忘れてしまったのは、神様が俺に災い事に巻き込み たくないと思って記憶を消してしまったのだろう。
全てを思い出した俺は『 神様を守らなければならない 』と決心した。
使用カード:守護