消えた村の夜叉伝説ーその7

夜叉は空を駆け幾人ものスーツの男たちをなぎ倒していたが 遠くから夜叉を狙っている一人の男に俺は気が付いた。

「危ない!」

俺は男を突き飛ばし、夜叉から注意をそぐことができた。

 

バキュン!

 

一筋の弾丸が額に当たり、夜叉は横たわった。

夜叉の仮面が割れ、素顔が垣間見えすべてを思い出した。

泣きじゃくっていた俺を助けてくれた神様のことを・・・

独りぼっちで山をさまよっていた幼少期の俺は、一人の神様に出会った。

話すうちに、怖さは自然と無くなっていき同時に神様のことも知った。

神様は山で独りぼっちで暮らしていること。

山には悪い人たちが来て悪さをすること。

山を守るために山から離れられないこと。

それを聞いた俺は、また必ず会いに来るよと約束をしたこと。

そして約束のお守りをあげたこと。

人里に戻ったときに忘れてしまったのは、神様が俺に災い事に巻き込み たくないと思って記憶を消してしまったのだろう。

全てを思い出した俺は『 神様を守らなければならない 』と決心した。

使用カード:守護

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