雑記ー読切感想「○に×はあかんやろ!」舩橋弘美先生ー

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はじめて読切感想文書きました。

ちょっとヤンジャンの読切が面白すぎたので感想をまとめます。

内容的にはお笑い芸人を目指す「麦川」と「魚田」の二人は、お客さんに受けないネタをやる芸人で、評価も散々でした。

でも、二人のネタは身内には大ウケしており、幸せな漫才生活を続けていました。

あるとき二人は全国デビューしましたが、SNSでの評価はボロボロ・・・

それを切っ掛けに、魚田は需要を大衆に切り替えたネタを作るようになります。

それがきっかけで二人は大ブレイクし、人気芸人になります。

ですが、それは二人が望んでいる形ではありませんでした。

大ブレイクした二人はランチのレビュー番組のメンバーに抜擢されますが、麦川は自分のお笑いを貫き、不祥事事件を起こします。

魚田は麦川のボケに怒り、二人は喧嘩を起こします。

結果、二人は仲互いして魚田はピン芸人で芸能生活を続けることになる・・・といったストーリーです。

 

個人的な評価点①”世間と身内のギャップの表現”

二人はその後再開し、路上ライブをゲリラ的に開催をして大盛況を得ます。

過去学生時代のとき、人気だった麦川の力もあり学園漫才では二人は人気を博しました。

しかし、世間は残酷なまでに魚田の人気で路上ライブが成功したことを表現しています。

もしかしたら「面白い」なんて副次効果で、まず個人の人気ありきなのかもしれませんね。

 

個人的な評価点②”麦川の成長と折れた心”

多分、麦川は世間と自分の笑いのズレに気が付いたのでしょう。

それはそれで、成長だと思いますが、同時に彼の目指すお笑いが間違っていたことを認める形になってしまったのでしょうね。

結果的に麦川はお笑いを続けることを選びませんでした。多分二人にとって正しい道であり、辛い形であることを私は読んで受け取りました。

 

個人的な評価点③”結局普通が一番ということ”

需要とニーズに答え、魚田は芸能人としてメディアで生き残ることになります。

本人にとって面白くなくても、認めたくなくてもその生き方をするしかないのでしょうね。

井の中の蛙が大海を知ってしまい、井の中に戻れなくなってしまった切なさを読んで感じ取りました。 

 

結論とこんな人に薦めたい

社会の荒波に揉まれ、身内の求めるモノと世間の求めるモノのギャップをうまく描いた作品です。

学生ジュブナイル系のジャンルのアニメや漫画を見たときと同じような感覚に至りました。

学生生活と社会人とのギャップを感じた人に是非読んでもらいたいですね。

 

最後に

こんなレベルの高い読切に出会えて感激しています。

今後も舩橋弘美先生の活躍に期待しています。

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