歌姫と鍵の謎 その5

「リリスさん!貴女を追っかけてここまで来ましたよ!」

マネージャーさん・・・すごい根性だけどちょっと気持ち悪いと思った・・・

「やい小僧!よくも我々のライブをめちゃくちゃにしてくれたな!この請求額は高くつくぞ!」

「あーおじさん、ちょっと後にしてくれない?今父さんの書置き読んでてさぁ」

「ねね、レンジ、なんて書いてあるの?」

「リリスさん!さっさと町に戻りライブの続きをしましょう!」

マネージャーさんには少し悪いけど、レンジの行動には目が離せなかった。

そりゃライブは大事なんだけど、こんなオオトカゲを見ることも無かったし、空を飛んだことも無かった。ちょっと彼の探す先が気にならない訳ではないの。

そのとき、ドカァーン!と大きな音がした!

レンジは何かに気が付いたみたいだった。

「・・・おじさん、厄介な人たちを連れてきてくれたみたいだね!一旦ここから避難するよ」

「む・・・?私は一人でここに向かってきたのだが・・・」

「ちょっと?レンジどういうこと?!」

「父さんの発見は国家を揺るがす物だ。俺は奴らにずっとつけ狙われてきた・・・。」

レンジが何か焦っているように見えた。

バアァーン

その時、レンジの肩付近に弾丸が通過した!

「キャアアァ!!」

「兵長が来たぞ、帝国兵長だ!マネージャーはつけられてたんだ。皆俺に捕まって!」

私もマネージャーさんと私はレンジに捕まり、一同はジェットパックで天井付近に向かった。

「ヤツらを生きたまま捕まえろ」

冷酷そうな兵長は静かに言った。

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