コンサートホールは今頃どうなっているんだろ・・・と思いながら数十分が経過したと思う・・・。
未だに私たちは空を駆けていた。
私は、レンジが私を連れ去った動機、目的を探ってなんとかしてコンサートホールに戻れないかと説得を試みた。
「レンジ・・・は私のファンなのかな~?その『サイドアップ山』に私を連れて行って、単独ソロをご希望なのかしら???」
「そんなの興味ないよ~父さんの手紙によると・サイドアップ山には真実への扉があるらしいんだ。」
私は少しイラっとしながら話を続けた
「ふぅ~ん・・・そうなんだ~・・・私に特に興味はないのね・・・じゃあなんで私のことを連れ去ったのかしら?」
「いやいやいや、連れ去るなんて人聞きが悪いなぁ~俺は真実の扉の鍵にと記されてたその胸のペンダントにが欲しかったのさ!父さんの記録には君のペンダントのことが書かれてたんだからさ」
はあああああああああああああああああああああ???
「はああああ???ペンダント???このペンダントは私の両親の形見なんだけど・・・?っていうかそれだったらライブが終わってから貸してって話をしてくれればよかったじゃないの!!」
「いや、そんな時間待ってられないよ!俺はすぐペンダントが欲しかったんだしさ!それに絶対一緒に冒険する方が絶対楽しいよ!! 大丈夫!! 」
なんて自分勝手な少年なのかしら・・・そうこうしているうちに『サイドアップ山』に着いたことに気が付いた。