ハートオブプリンセスーその2

ギクシャクした空気の中、我々は一軒の廃屋を見つけた。

ありがたい・・・ここで夜を明かすことができる。

「しかしながら、ここに廃屋があって良かったな!・・・すまないが、私は先に 休ませてもらうぞ」

「ハイハイ姫様、先にお休みください」

夜も更けて辺りも暗くなってきた。

自分も近衛兵として、適度に休みつつ見張りを続けるのだが 廃屋の周りに影のようなものが蠢いていることに気が付いた。

・・・なるほど、ここは盗賊の類、あるいは魔王軍の罠だったのかもしれない。

「・・・姫様、起きていますか?」

「あぁ起きているぞ。そうか、戦いの準備だな?」

「・・・はい、おそらく魔王軍の一味のものと思われます。」

姫様はこういうときはやたらと物分かりが良く、そしてべらぼうに強い。

自分と姫様は 戦闘態勢に入り、怪しい一味を迎え撃つことにした。

こんな旅を続けるより、さっさと城に戻ったほうが良いんじゃないかな・・・?

カード: 戦慄の夜

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