令嬢とゴーレム その1

「「それじゃあ、この状況にあやかり・・・乾杯!」」

私たちはトレジャーハンター。ちょうど遺跡を探すべく近くの町に立ち寄りました。

この町では、感謝祭が行われていて私たちは食事にありついたとこでした。

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世界は過去の超文明でできた科学技術の結晶である秘宝(アーティファクト)が存在します。

私達は、『ありとあらゆる願いをかなえる秘宝』を探す『トレジャーハンター』で、秘宝の噂を聞きつけて旅の途中にこの町に立ち寄りました。

私の右にいらっしゃるゴーグルをつけた帽子を身に着けているのは私のマスターの『クルド』様です。

左の黒髪の男性が『風月』さんで、私達は3人で旅をしています。

ご主人様と風月さんは、ホムンクルス(人工生命体)である私(クルス)を人間にするという目的で一緒に旅をしているのでした。

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「この町ではフルオートで動くゴーレムが多いんだな~」

ご主人様がお酒を飲みながらゴーレムを気にします。

ゴーレムとは、過去の文明で作られた機械のことです。現代の文明では、再現できないので未知の生き物とされています。

「この町はゴーレムで産業が成り立っている町らしい、見て分かるように俺達の飯を持ってきたのもゴーレムだっただろ?」

風月さんは、町の特色を知っていたらしく得意げに語っていました。

「こんなに人間が動かなくても生活が成り立つのも不思議なもんだな・・・さて、食事を終えたら近くに遺跡がないか情報調査を進めようか」

マスターは茫然とゴーレムを眺めながら言いました。

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