ビヨンドザデッドエンド その6

炎が燃え広がりはじめた中、私は何とかして薬を奪うことを考えていた。

「・・・なかなか石化しませんね・・もう全身石化してても良いのですが・・・」

奴はどこに薬を持っている?腰か?胸か?そのとき一筋の弾道が鶏の尾を貫いた!

「キュイイイイン!」

「な、カトリ!」

「アイザック!!」

アイザックが銃を使い、鶏を無力化し始める。

「あの銃、サングラス、それにアイザックだと・・・貴様、元帝国研究機関のアイザックか!」

「だとしたらどうする?」

「それならばなんという幸運!貴様を捕えて、賢者の石の作り方を聞き出し、私が世界一の永遠の命を得た錬金術師となるのです!」

「残念ながら賢者の石の作り方は教えるつもりはないぜ、それに永遠の命ってのもそんなにいいもんじゃあないぜ」

「とりあえず捕らえるには石化だ!カトリ!あいつに石化光線だ!」

「鏡弾!」

アイザックが弾を発射すると、そこに鏡が現れ、光線は男の左半身に当たった!

「あ、あああああああ石化光線が!!まずい!薬を取り出さなければ」

男が薬を取り出す様を私とアイザックは逃さなかった!

アイザックは男の右手に弾をかすらせ、薬が手の中から落ちる。私は炎の中に落ち行く薬を受け止め、薬を胸中に抱えとびきり深呼吸をしたのだ。体はすぐさま全身石化をして、私は炎の中で石と化した。

「こ、この女!石化するタイミングをコントロールしてやがった!!」

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