炎が燃え広がりはじめた中、私は何とかして薬を奪うことを考えていた。
「・・・なかなか石化しませんね・・もう全身石化してても良いのですが・・・」
奴はどこに薬を持っている?腰か?胸か?そのとき一筋の弾道が鶏の尾を貫いた!
「キュイイイイン!」
「な、カトリ!」
「アイザック!!」
アイザックが銃を使い、鶏を無力化し始める。
「あの銃、サングラス、それにアイザックだと・・・貴様、元帝国研究機関のアイザックか!」
「だとしたらどうする?」
「それならばなんという幸運!貴様を捕えて、賢者の石の作り方を聞き出し、私が世界一の永遠の命を得た錬金術師となるのです!」
「残念ながら賢者の石の作り方は教えるつもりはないぜ、それに永遠の命ってのもそんなにいいもんじゃあないぜ」
「とりあえず捕らえるには石化だ!カトリ!あいつに石化光線だ!」
「鏡弾!」
アイザックが弾を発射すると、そこに鏡が現れ、光線は男の左半身に当たった!
「あ、あああああああ石化光線が!!まずい!薬を取り出さなければ」
男が薬を取り出す様を私とアイザックは逃さなかった!
アイザックは男の右手に弾をかすらせ、薬が手の中から落ちる。私は炎の中に落ち行く薬を受け止め、薬を胸中に抱えとびきり深呼吸をしたのだ。体はすぐさま全身石化をして、私は炎の中で石と化した。