私の右手は変色し、石のように固く動かなくなっていた!
まさか、伸ばした手が光線に触れていたのか?!
「おーっと!右手が石化しましたか!そのまましばらく呼吸をしていたらあっという間に全身が石化していきますよ!さあどうしますか?私とカトリと戦いますか?!」
「く、石化だと・・・?!町の石像はお前が変えていった人々だったのか!」
「この少女も含め、皆さん私のことをバカにしすぎなんですよ・・・。天才で町長でもあるこの私のことを!見てくださいよこの美しいコカトリスを!
この魔術生物も私の錬金術を持ってすれば成しえたことなんですよ!
貴方も私を褒めたたえ、100万$払えば薬を売って差し上げますよ!」
どうやらこの鶏の魔法生物もこの男が作り出したらしい。
男は町の人を次々と石に変え、石に変わった家族達に高額で薬を売りつけていた訳だ。この町の人々はぼったくりの額で取引を続ける理由が分かった。
「・・・とはいっても一部石化しているならもう遅かれ早かれあなたは石になるんですけどね。さああなたは100万$払いますか? 」
「あいにくだが、私は今、銭を一銭も持っていないんだ」
「じゃあ可哀想だから早く全身を石にしてあげますね」
鶏の化物がまた光線を出してきた。
私は全力で避けた・・・しかし右手から肩にかけて石化が浸食をしてきている・・・。
「ええいちょこまかと!ならば逃げ道を封じてくれる!」
男がそういうと、鶏の化物の尻尾から炎が出てきた!そんなこともできるのあの化物?!