少女が気になることを言ったので私は探りを入れた。
「・・・訳がある?観光客からぼった食ってるわけではないの?」
「私はこのままパンを売って薬を買うの。たぶんこの町の皆もそうすると思うの。」
「薬?何の?流行り病か何かがあるの?」
「それは・・・」
「石化治療薬のことですよね?パン売りの少女よ!」
突如、金持ち風貌の男が叫んだ。それと同時に少女が震えだした。
「誠意を出して働くのは良いことだと思いますが、旅人にこの町の内部事情をベラベラ喋るのは感心しませんな。」
「ちょ、町長様!わ、私まだ薬のことも何も言ってません・・・」
「ノーノーノ!旅人に十分な不信感を持たれる発言こそがNGなのですよ。カモン!カトリ!少女にお仕置きをしてやりなさい!」
男が叫ぶと、男のうしろからズタズタと鶏が走ってきた。
その大きさ!2メートルは超えている!あの化物を少女の襲わせる気か?!正気じゃない!
私はくないを投げ、手を伸ばした。
「早くこっちへ!」
しかし少女は恐怖で立ちすくんでいる。
クエエエエエェェ!!!
鶏の化物の目から光線が放たれた!少女の姿がみるみるうちに強張り石になっていった!
あの光線はまずい・・・私は戦闘に備え、次のくないを構えた、・・・ん?手が思うように動かない?