町で情報を集めていた際、近くに遺跡があるらしいことが分かりました。
私たちはこの調査許可証を貰うべく、この町の町長へ会いに行きました。
町長のお屋敷についたところ、町長が落ち着きのない様子で動き回っていました。
ご主人様が町長に声を掛けます。
「あんたがこの町の町長か?俺達はトレジャーハンターなんだが近くの遺跡とやらを調査させて欲しいのだが、許可証を発行していただけないだろうか?」
「トレジャーハンター?丁度良かった!あんたたち、私の娘を探してきてくれないか?」
「あんたの娘の捜索?俺達は遺跡調査が目的であって便利屋じゃないぜ?」
「その遺跡に娘が向かったらしいんだ、だが娘が一向に帰ってくる気配がないんだ。許可証は無償で発行する。頼む!」
町長はとても困っているようでした。そこで風月さんが答えました。
「まあまあクルド、俺達の目的と利害が一致してる分けだし、ここは町長の話を聞いて娘さんを探してあげようじゃないか」
「本当か!ありがとう!ではすぐに許可証を発行しよう!」
「ところで町長さん、一つ気がかりなんだが・・・あなたもこの町の住民らしくゴーレムを使って娘さんを連れて帰れば良いのでは?ゴーレムだったらあなたの命令を聞いてすぐにでも助けに行ってくれるでしょう?」
風月さんの質問に町長は答えました。
「ゴーレムも万能じゃないんだ、そもそも町の住民は厳重なゴーレムの安全管理によって危険地帯に行くことすら困難なんだ」
・・・なぜ町長の娘さんは遺跡に行くことができたのだろうという疑問を抱えて、私たちは支度をして遺跡へ向かいました。