『君たちはどう生きるか』を見てきましたが、個人的には面白くなかったです。
キャラクター、世界観、テーマどれも一級品なんですけど、明らかにストーリーが不明瞭箇所が多く消化不良気味でした。
少年が裏世界で母親に会う、義母と分かり合う・・・という流れは好きなんですが、あまりにも左記流れ外の説明が多かったです。
なんで不明瞭が多いのかについてずっともやもや考えていて、これをメモがてらまとめてみようと思いました。
自分でかみ砕いてみた考察の種を記載するので、再視聴の際には参考にしようと思います。
・眞人について
眞人は客観的に見てしっかりしている少年に見えますが、周囲をコントロールできる狡猾さを持ち合わせています。
・自分の頭を石でぶつけ、学校に行かない流れを作った
・タバコを盗み、それを出汁に矢をじいやに作って貰った
・タバコの件を隠しキリコさんから情報を得た
しかし、眞人は大叔父様の塔に関わり、冒険を経て素直になっていくようにとらえられました。
・大叔父様について
大叔父様は眞人のご先祖様です。
作中でも「眞人に継いで欲しい」「素直で良い子だ」とやたら褒めている描写があります。
ここがしっくり来ないんですけど、眞人と大叔父様は全然接点ないのにやたらと眞人を推して管理者にさせようとます。
ちなみに大叔父様は実は塔の管理者で同時に塔は宇宙から飛来した説明不能の膨大な世界である描写があります。
・塔の世界について
これがあくまでも感想に近いんですが過去のジブリの映画に近いです。
・やたらと世界が区分けされている
・コダマみたいなデザインだったり、トトロみたいな山だったり、西洋の建物だったり
・世界観に応じて登場する鳥が違う
また、この世界の共通点としては鳥が人を食べると明確に説明していました。ちなみに眞人も何回か食べられそうになっています。
・石について
作中、やたらと石というものが出てきますが、石は塔の根源であることが説明されます。
大叔父様はやたらと石への説明について「君の思うままに組み立てろ」「私には時間がない」と焦りを積もらせていました。
上記のことから直観でまとめるとこんな印象を受けました。
・石は映画作品のことを指す
・大叔父様は宮崎駿を指している
・石の創造者は映画監督である
上記仮説が成り立つなら、更に以下のように思えました。
・血縁関係⇒眞人は「宮崎吾郎」を指している?
・母親を追及している観点から眞人は「宮崎駿」を指している?
・作中の鳥は監督を食べる、よって視聴者を指している?
また、作中の最後は明確に以下のように描画されています。
・眞人は明確に「管理者を継がない」と宣言した
・塔は崩壊する
・塔にトドメを指したのはインコの王様
・塔の世界でイキっていた鳥たちは現実世界ではタダの鳥になっていく
・・・あくまで推測の域に過ぎないですが、宮崎駿は自分の人生と重ねて、もう終わる宮崎駿の映画世界を現実に還元していく様を伝えたいように見られました。
いろいろとつらつら書きましたが、また気づいた点があったら追記しようと思います。