私は姉を引き上げ、湖から顔を出しました。
姉はぐったりしていましたが、やがて水を吐き出し呼吸を取り戻しました。
「プァハァ!ハァ・・・ハァ・・・ひどい目にあったな」
「あぁお姉ちゃん・・・無事で良かった・・・」
「・・・いつから気が付いてたんだ?」
「確信したのは湖に落ちたとき。お姉ちゃん水嫌いだったでしょ?」
「私もまさかとは思ったけど、異世界から妹が私を訪ねにくるなんて思わないだろ?私なんて死んだも同然なのに・・・今更どんな顔して帰ればいいんだ・・・」
「たとえ年齢が逆転していたとしても、お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ!きっと何とかなるよ!」
私は力いっぱい、姉を抱きしめました。
二人とも湖から上がり服を絞っているとき、奥の方で自動車の光が見えてました・・・
ゴウンゴウン激しく動く車の中で、運転手が話しかけてきました。
「いや~驚いたよ!ビショビショの少女が二人も森の奥から出てきて!君たち二人とも未成年でしょ?駄目だよ!こんな夜更けに山奥に居るなんて!・・・まぁ君たちも大変だったんだろうね」
「・・・てありゃ、二人とも疲れて寝てしまったか・・・それにしても二人とも手を繋いで寝るなんて余程中の良い姉妹なんだね。ゆっくり静かにおやすみなさい・・・。」
そのタクシーの運転手さんはやさしい運転で私たちを家に送り届けてくれました。