令嬢とゴーレム その4

「町長の娘さんは何か事件に巻き込まれている可能性があるな、これは先を急いだほうがいいな」

ゴーレム達を倒し、私たちは階段を駆け下りました。

すると、何やら話し声が聞こえてきました。

「あなたの言うことは聞きません!さっさと町に私を返して!ゴーレム達についてはその後に話し合いましょう!」

「あの町はお嬢様にとって危険となりうる町です。町に帰る命令は安全管理に反する為聞き入れられません。もしも私を止めたければ、私のオペレーション停止処理をお願いします。」

「町の為に、あなたが責任を負う必要はないの!お願い命令を聞いて!」

開けた空間で町長の娘さんとヒト型ゴーレムが会話をしていました。

「めっちゃ安全圏で普通に会話してるやん!」

「んあ?!どうなってんだ???」

「????」

私達が目を丸くして見ていたら、二人とも私達に気が付きました。

「どうやら、町からお嬢様を連れ戻しに人員が派遣されたようです。お嬢様を安全圏へ連れていきます。」

「ちょっと!放しなさい!私の命令を聞きなさい!」

町長の娘さんはヒト型ゴーレムに連れられて奥へ逃げていきました。

「この騒動の犯人はあのゴーレムみたいだな!急いで追いかけるぞ!」

ご主人様は二人を追いかけました。

私と風月さんもご主人様に続いて走りました。

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