3時間近く山を登り、遺跡に着きました。
遺跡周りには作業用のゴーレムがたくさんいて、採掘作業をしていました。
目的の遺跡はそんなに大きくもなく特に見どころのない小屋でした。
「こんな小屋には危険性もなく、こんなところに娘さんがいらっしゃると思えませんが・・・」
私が不思議に思っているとご主人様が言いました。
「クルス、目に見えるものだけが情報という訳ではないんだ・・・空気が遺跡の中に流れていっているだろ?・・・ということはここら辺に・・・」
遺跡の足場から、ご主人様が隠された階段を見つけました!
流石はご主人様です!
「よし、さっそく探索にいくか!」
すると、周りの作業用ゴーレムたちが一斉にこちらを見てきました。
「令嬢様ヘノキケン因子ヲカクニン、無力化シマス!」
ゴーレム達が私達をめがけて襲い掛かってきました。
風月さんが刀を抜き、応戦します。
「この先に町長の娘さんがいることは間違いなさそうだな!クルド、そっちは任せた」
「ああ、分かった。」
ご主人様の鞭が唸ります。
ご主人様も、風月さんもバッタバッタとゴーレムをなぎ倒していく中、私もひっそりとゴーレムを倒していきました。